『後書き』

はじめまして、ひつじさんと申します。 「坂井凛子の平凡な日常」お楽しみいただけたでしょうか? 勘の鋭い方は、「急に紫色の文字になった。きっとこれは新たな人物の登場に違いない」と分かったかもしれません。 私は基本的に、図書委員の平常業務をサボり…

『坂井凛子の平凡な日常』 Ⅶ

「多分、この事件の犯人が分かりました」 「えっ!」 私が言うと、私の予想通り、みなさん驚いた……のですが。一人だけ、意味深な微笑みを湛えている人がいました。佐野さんです。この微笑み、どこかで同じものを見た気がするのですが……。 考えているうちに、…

『坂井凛子の平凡な日常』 Ⅵ

ふう、ようやく事件は収束を迎えたようです。ですがまだ若手いないことがありますね 「動機はなんだったんですか?」 「ふ、俺だって殺す気はなかったさ。そもそも、被害者の名前すら知らない。ただ、突然、俺がこの家の財産を狙ってることをバラされたくな…

『坂井凛子の平凡な日常』 Ⅴ

「あ、あれ? あれは、鏡たん?」 前島さんが言うとおり椿さんが丁度峠を登ってきています。後ろにいるのは、松岡さんでしょうか? 「え? どこどこ?」 外村さんはまだ見つけられていないようです。 「ほら、ここから丁度真下だよ」 前島さんが指差した先に…

『坂井凛子の平凡な日常』 Ⅳ

翌日、明るくなるのを待って、警察に連絡しようとしたのですが、昨日の大雨で土砂崩れが起こり、警察にはまだ連絡できませんでした。 「それは……、まずいことになったな」 皆さん、松岡さんの報告を受けてちょっと動揺しているようです。もっとも、私も警察…

『坂井凛子の平凡な日常』 Ⅲ

はてさて、食事は終わりましたがお次はどうするんでしょうか? 「じゃあ、これからは自由時間ってことで!」 芳野さんはこう宣言したものの、外村さんが 「幽霊の正体を探ろうよ?」 と言い、 「うわ〜、面白そう!」 と前島さんがのって、 「鏡たんも恐くな…

『坂井凛子の平凡な日常』 Ⅱ

ここからは電車と飛行機を乗り継いで、旭川空港を経由して名寄に行くわけですが、当然すごく時間が余るわけで……。 「じゃあ、何やる? トランプ? 花札? それともしりとりとか?」 そう言いながら、外村さんが鞄の中をゴソゴソし始めました。なんか一杯持っ…

『坂井凛子の平凡な日常』 Ⅰ

ある夏の日、北海道のとある別荘ではこんな会話が展開されていた。 「ねえねえ、卓球しない?」 「卓球……ですか?」 「そう、卓球。どうかな?」 「いや、その、私は……」 「よーし!特に異議もないみたいだし……やるわよ!」 恐らく普通の人が聞いてもさほど…

今後の予定

どうもNです。 期末試験が今日で終わり、今日から”部活やるぞ〜!”と意気込んでいたのですが、いろいろあって、今日は活動できませんでした。なので書くことないな〜、と思いつつ、まあ今後の予定でも書こうかなと思います。今後の予定としては以下の通りで…

『In Order』 後書き

後書き 何を言っても言い訳です どうもBMISです。 昨年の2倍以上もの量がある今作『In order』いかがだったでしょうか。 今作では、全作と違う書き方でやろうということで、ほとんど設定を決めずに、流れに任せて書いていこうというスタンスをとりました…

『In Order』 五章

第五章 終わりの終わりは やっぱり終わり Scene1 Side:N 事件解決から一月半が経ち、夏休みが終わった。 ようやく早峰さんの笑顔が見ることができるかな期待していた俺だが、結局見ることはできなかった。 何故なら早峰さんが引っ越してしまった…

『In Order』 四章

第四章 真相は人によって異なる 故に真実は一つとは限らない Scene1 Side:BMIS あの事件から一ヶ月半が過ぎ、夏休みもそろそろ終わろうかという時期にさしかかっていた。 結局あれ以来連続殺人は途絶え、小津井ちいが犯人と断定され事件は収束…

『In Order』 三章

第三章 「じっちゃんの名にかけて」だって? 自分の名前をかけられない弱虫の言葉かい?Scene1 Side:N 「ええとだな、つまりこういうことか。お前たちは早峰香が最近何者かに付けられていることを知り、今日護衛することにした。そして護衛してみ…

『In Order』 二章 後編

Scene3 Side:N BMISと一緒に部室を後にした俺は、とりあえず校門の前で、早峰さんを待つことにした。 「N、わかってると思うけど、早峰さんにしゃべりかけたらだめだよ。あと目配せも禁止」 はあ、いちいちうるさい奴だ。 「わかっとるがな…

『In Order』 二章 前編

第二章 人ハ簡単ニ壊レル 簡単ニ壊セル Scene1 Side:N 結局父さんに早峰さんの一件を伝えて見たが、事件とのの決定的な関連性を見いだせないとのことで護衛は付けてもらえなかった。 やっぱり探偵部の方で護衛をするしかないか……。まあ滅多にない…

『In Order』 一章 後編

Scene3 Side:N ふう、ようやく掃除が終わった。BMISのやつちゃんと部室に行ってるだろうか? いろいろと懸案事項はあるけど、とりあえず部室に到着。 そして威勢良くドアを開ける。するとそこには、部長席に座っているBMISがいた。 「や…

『In Order』 一章 前編

第一章 終わりの終わりは始まりになりうるが、 始まりの始まりは始まりでしかない Scene1 Side:N 授業から解放されて、一時的な休息が取れる昼休み。 外には、晴れ渡る青い空。そこには、一点の曇りもなく、一筋の陰りもない。 ということで、俺…

緊急告知(?)

どうもNです。 さて、昨日で文化祭も終わり、元の生活に戻った今日この頃ですが、ここで緊急告知(?)を。 あのBMISさんが文化祭向けに書いた長編小説ですが、僕の手違いで、文化祭中に講評されることはありませんでした。 BMISさんごめんなさい。…

文化祭3日目。その結果は……

N:どうもNです。 B:どうもBMISです。 N:今日も図書委員会展示は大盛況で、なんと、三日間の来場者数1000人突破で、1091人の方が展示を見に来てくれました! B:皆さん本当にありがとうございます。 N:そんじゃ、挨拶も終わったし、そろそろ賞…

文化祭二日目終了

どうもBMISです。 さてさて、今日はおかげさまで大盛況です。 なんと入場者数644人!みなさま来てくださって本当に有難うございます!! 展示会場の雰囲気も昨日と同じく良い感じです。 昨日と同じく「静」の感じが上手く出ています。 しかも、来てく…

文化祭一日目終了

どうもBMISです。 今日は文化祭の一日目です。 ここでは展示の様子を伝えていきたいと思います。 今日の展示は、台風が来ていたためか来客数が異常に少なかったです。 合唱コンクールで人が割れたことも原因でしょう。ですが、会場の雰囲気は良かったと…

文化祭準備疲れた……

N:うぐっ……。 B:どうしたのいきなりそんな声出して。 N:いや、とんでもない疲労感が……。 B:ああ、そういうことね。まあでもさ、とりあえずいつもの決まり文句を言おうか。 N:せやな。 B:どうもBMISです。 N:どうもNです。 B:さて、今ま…

パンフレット詳細

どうもBMISです。 さて、今日はパンフレットの内容について詳しく話していきたいと思います。 今年のパンフレットは、去年と違い展示本編に対して徹底的に細くするために作りました。 そのため去年のような小説はありません。 主な内容としては 1:表 …

文化祭詳細

どうもBMISです。 昨日はごめんなさい、忙しくて更新できませんでした。 前回は、今年の文化祭のテーマが「推理小説」であることをお伝えしましたが、今日はもっと掘り下げて紹介していきたいと思います。 今年の文化祭では、「現代の推理小説には何が求…

お久しぶりっ!

どうもお久しぶりです。 BMISです! しばらく何にもブログ書いてませんでしたが、今週と来週は僕が書くことになりそうです。 というのもNや遊人さんや委員長等々、文化祭でとっても忙しくてこっちに手が回らないからです。それにいろいろとハプニングが…

お久しぶりです

どうもNです。 お久しぶりです。夏休みは特にこれと言って活動しなかったので、ネタ切れ状態を回避するために遊人さんに小説を書いてもらっていたのですが、いかかがだったでしょうか? 僕の無茶なふりに答えてくれた遊人さんに感謝です。小説と言えば、最…

後書き

ほ〜ら、収拾がつかないって言っただろ、と一週間前の自分が笑っているような気がします。いや、でもさ、夏休みだよ、一か月以上休みだよ、これはちょっと人の手に負える代物じゃないよ。40日は何もしないにはあまりにも長く、何かを為すにはあまりにも短い…

『消えたパン事件』後編

「パンを一切れ」という言葉が聞こえたのと、紳士が店に備え付けの椅子を自分の前に持ち上げたのは同時だった。そして椅子の背もたれに矢が突き刺さるのも。 例の廉価版小林幸子が羽根に仕込んだ矢を放ったのだと分かるまで、少し時間がかかった。店の人がお…

『消えたパン事件』前編

私は小さい頃いっちょまえに飲食店の経営者を目指したことがある。パン屋さんとかケーキ屋さんとか幼いなりに一生懸命考えてたけど、やめた。その原因は、どう考えてもあれだ。進研ゼミ(何故か一発変換される)の教材の付録のビデオ。内容はほとんど覚えて…

『消えた天才の部屋(のゴミ)事件』

昨日の雨が嘘みたいに雲ひとつなく晴れた空だった。私たちは眩しい朝の陽ざしの中、その人を待っていた。 「ふっふっふっ、来るがいい。私の作戦は完璧!どんな人間だろうと見破れるはずがない!」 先生は持ち前の底なしの、でも根拠のない自信で私たちを圧…