後書き『耐え共に、回文全部確かにド下手』.

どうも、『桜の下で出た死の落差』担当のNです。
さて、今回は「回文」をテーマに書かせていただきましたが、何故これをテーマにしたのかを話しましょう。
僕が図書委員会のある人に勧められて森博嗣さんのファンになったことは前に話したかと思いますが、その森博嗣著の短編集『虚空の逆マトリクス』収録の『ゲームの国』には驚くほど綺麗な回文が所々に散りばめてありました。それを読んで「よし、僕も回文を作ろう!」という考えに至ったわけです(とても単純思考ですが……)。ということで、僕は友達と一緒に回文を作り始めました。その後(森博嗣さんのレベルにいかないまでも)いくつか上手いものができたから「ブログのネタにできる!」と思い立ち、さらに「ただ列挙するだけじゃ面白くない」と考えたので、BMISさんに依頼しました。するとBMISさんから「どうせなら共演しよう」と返事を頂いたので、このように「回文」をテーマに共演することが決まった次第です。
さて、本題の『桜の下で出た死の落差』についてですがいかがだったでしょうか。BMISさんの方は新しい世界観にチャレンジしたのですが、残念ながら僕は新しいものが思い浮かばず、また『図書館コード』のメンバーを借りることにしました。ちなみに委員長のキャラが「真面目」から「ツッコミ」に変わってしまっているのは単に僕の人物描写力の無さのせいです、すいません。
それでは、皆さんまたあいましょう!



どうも、『私愛する人といる。水、明日は』担当のBMISです。
今回、Nに依頼されて「回文」をテーマにして書いてみたのだがどうだったろうか。私としては上手く作品が描けたと思っていたのだが、残念ながら委員長ともう一人の図書委員には「解くべき謎が見あたらなかった」とか「何が問題なのか解らず、違和感すらなかった」という手痛いコメントを頂いた。ということで、この作品は「失敗作」である。
なお、この作品に出ている回文は(そもそも数が少ないが)Nから拝借したものである。
さて、裏話を少しだけしておこう。まず月見里助教授についてである。まず「優佑」という名前についてであるが、某図書委員の名前をそのまま使わせてもらった。また「月見里」という名前は「つきみさと」と読む。本来は「やまなし」と読む方が多いらしいが今回は「つきみさと」の読みでいかせてもらうことにした。なお「やまなし」というのは「月の見える里には山がない」ことからきたようだ(「小鳥遊(たかなし)」も同様であることは言わずもがな)。また「戸賀悠奈」についてであるが、こちらは気付いた方も多いのではないだろうか。そう、かの名探偵(といっても、それらしいことを一回しかしていないが)「長門優」のアナグラムになっている。だからといってこの二人には何の関係もないのでご注意を。
それでは、また皆さんとどこかで会えることお楽しみにしている。


※以下の会話は90%のノンフィクションと10%のフィクションでできています

N:いや〜、やっと終わったな。
B:そうだね、今回の作品は今までの仲で一番長かったからね。
N:ところで今回は後書きにミステリ要素入れへんにゃね。
B:まあね。やっぱ後書きは後書きであって作品じゃないからね。
N:そんなことよりもやな、BMISの後書きでのキャラ変わりすぎじゃね?
B:大丈夫、大丈夫。あれくらい許容範囲だよ。僕よりもNの方が問題あるんじゃないかな?普段コテコテの関西弁なのにあそこまで「化ける」のは異常だと思うけどな。
N:なんやと〜。お前の方が変やろ。だいたいな〜「もがな」ってなんやねん「もがな」って。
B:終助詞「もが」に終助詞「な」の付いたものだよ。意味は――
N:そんなんを聞いてるんちゃうわ! 今時そんなん使う奴おらんやろって言いたいんや!
B:まあ、それはそれとして……
N:なんでお前が「羽衣田式」をつかうねん!
B:そんなことより後書きでは「やむ落ち」をするんじゃなかったの?
N:そやそや、ついうっかり忘れとったな。でも、そのまえに読者のために「やむ落ち」の説明せなあかんのちゃうけ。
B:そうだね。じゃあ僕から。「やむ落ち」っていうのは「やむなく落としたネタ」の略でもとは「TRICK」っていうドラマで使われた言葉、であってるよね?
N:ああ、あっとるよ。それじゃあ「やむ落ち」を列挙していこか。それではどぞ!
B:列挙って、手抜きだな……。



・ね、絵持つ子、教えて絵師を。コツも絵ね
・正のアルミニウム、ウニ見るあの伊勢
・アダム=スミス、無駄ぁ
・私とワルツを、そして始祖を吊る輪としたわ
・帷子が干からびたか?
・騒ぐ罪任天堂。うどん天に貢ぐわさ!
・示談が辞書。よし、時間だ。
・踊りとクイーン、いい句盗りどお?
春一番、罰射る刃
・汝生きるか、軽き偉人な!
・海神は血、蜂蜜だわ
・いかん幻惑の死と使途とし、年の食わん限界
・金の屏風、タブー呼び呑気
・つまらないなら待つ
・この翌檜色成すあの子
・砂の立てたあのナス
・田舎昔、南しか向かない
・壷、いまだ埋没
・かのモナカ、回文全部いかがなものか
・寿司に毒混み、国土に死す
・誓いなくす少ない価値
・宝売ったら腹立つ裏方
・食べ食べメタミドホス、まあ手も震える。エルフもてあますほど、見た目ベタベタ
・「何人?」「彼まだ勝てず戦争、東亜での」「何故ベストを尽くさないのか」「かの稲作、津、落とすべ!」「是なのでアウト!」「え?損せず。てかだまれ!」「かんにんな……」

※意味は自分で考えてください……




B:ねえねえ、N、一言言って良いかな?
N:なんや?
B:この「やむ落ち」回文、わざわざ公表しないで今後の何かのネタに使えば良かったんじゃないかな?
N:……。まあそれはそれとして……。
B:……、まったく名探偵のNとは大違いだね。
N:当たりまえやろが! あんなん想像上の人物やろ。それにしても最近の図書委員会日記はBMISの小説投稿の場になっとるけどええんかいな。
B:まあいいんじゃないの。そんなことより僕たちが心配しなくちゃいけないことがあるでしょ。
N:なんや?
B:オチですよ。このまま言ったら何のオチもないまま終わってしまいますよ。
N:そうやな〜、まあいいんちゃうの?最初にちゃんと「以下の会話は90%のノンフィクションと10%のフィクションでできています」って書いといたやろ。
B:そうだね、ノンフィクションにオチを付けるのは難しいもんね。よし、じゃあ終わるか。
N:よし、ほな解散やな。よ〜し、じゃあ一緒に會見屋(あいみや)にいってなんか食べて帰ろか!
B:N……。それは、空想上の店だよ……。
N:え?